PROJECTプロジェクト紹介
加和喜フーズ本社工場・かわむら気仙沼工場の建設
震災復興事業に貢献したい現場職員と
発注者・設計者の気持ちが一丸となり無事竣工
発注者 | 株式会社 加和喜フーズ、株式会社 かわむら |
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建設場所 | 宮城県気仙沼市 |
工期 | 2014年11月~2016年2月 |
概要 | 構造:鉄骨造2階建て2棟、 延床面積:約7,600㎡ |
西田統括所長
震災復興事業が本格化した中での工事の完成
株式会社 加和喜フーズと株式会社 かわむらはグループ会社であり、宮城県気仙沼市と岩手県陸前高田市に多くの水産施設・設備を有し、加工・販売を行っています。東日本大震災では、津波により26ヶ所あった工場のうち22ヶ所が被災しました。本工事は、被災した施設を再建する中での最終プロジェクトであり、同一敷地内において、当社が加和喜フーズ本社工場およびかわむら気仙沼工場、地元業者である大伸工業株式会社が冷蔵庫棟・凍結庫棟・倉庫棟・排水処理施設2棟の計7棟を建設する、大規模な水産物加工拠点施設の復興事業でした。施工場所の気仙沼市鹿折地区においては、東日本大震災からの復興事業である周辺道路の嵩上げ工事やインフラ整備工事が同時進行のため、工事車両の制限や運行経路の変更などが度重なり生じました。さらに、これらの工事は大幅に遅延していたため、市役所・UR・周辺工事施工者と綿密に協議・調整をし、工程管理を行うことで、施設操業開始に向けた工期内の完成を実現させることができました。
当加工場の操業、また、川村賢壽社長の復興への強い努力により、現在では被災した全ての工場が再建しています。
HACCPシステムに対応した水産加工場
HACCP(ハサップ)システムとは、食品製造工程における分析・対策・監視等を行うことで、品質・安全を確保する衛生管理手法です。当加工場においても、天井・壁に埃が溜まらないような納まりや床に水が溜まらないような納まりなどが詳細に設計されている他、HACCP対応の最新の設備や機能が各所に設置されています。当社においては、実績があまり多くありませんでしたが、設計者と毎週打合せを行い確認することで、現場での手戻りが無いよう施工管理することができました。また、発注者からの使い勝手などの要望についても、可能なことは対応するように努めました。
- 加和喜フーズ本社工場 梱包室
- かわむら気仙沼工場 加工室