技術紹介TECHNOLOGY
斜面対応型捨石均し工法
石積堤の斜面部を高精度で効率よく機械で均す
海洋工事における水中多機能バックホウ
概要
斜面対応型捨石均し工法は、波浪等の海象条件が厳しく、潜水士による均し作業が危険な場所における捨石斜面均し及び平面均しを効率良く安全に行うことを可能とする機械化工法です。均し装置は、クレーンを搭載したスパッド付き台船の前部に敷設した軌道上に搭載されており、軌道上を走行する本体部と下部に均し板(タンパー)、上部に連動式バイブロを装着したタンパーロッドおよびガイドキーパから構成されます。


特徴
- 最大勾配1:1.2の捨石法面の均しも高精度で施工可能です。
- 1時間当り50~60m2の施工能力を有し、大規模工事に対応可能です。
- 平面均しで水面下3~20m、斜面均しで水面付近~水面下15mの幅広い水深へ対応可能です。
- 均し機構造部をコンパクトに分割でき、陸上輸送が可能です。


実績
- 2期空港島護岸築造工事(その4) 関西国際空港用地造成(株)
- 浜田港福井地区防波堤(新北)築造工事(その3) 国土交通省中国地方整備局
関連資料
- 評価証番号 第02002号 (財)沿岸技術研究センター
- 日本作業船協会 作業船 No.262 2002.07 斜面対応型捨石均し装置「マリンペッカー」
- 若築建設(株) 土木技術年報 2002年 Vol.11 斜面対応型捨石均し機「マリンペッカー」の開発