技術紹介TECHNOLOGY
グラブ浚渫船兼起重機船「若鷲丸」
環境に配慮したグラブ浚渫船兼全旋回式起重機船
概要
若鷲丸は施工面ではグラブバケット角度制御装置、法面対応グラブバケットを搭載、環境面では、130kW以上の原動機にIMO認証機※1を搭載し、浚渫機にはハイブリッドシステムを搭載した環境配慮型のグラブ浚渫船兼起重機船です。
※1:国際海事機構MARPOL NOx二次規制対策型
若鷲丸全景
特徴
1.本船の130kW以上の原動機にIMO認証機採用することで窒素酸化物(NOx)の排出低減を図れます。
2.グラブバケットの上下動を有効利用するためにハイブリッドシステムを搭載しています。アシスト時、巻上げ速度が18%UP、燃費が26%向上します。
3.余掘量の低減、作業効率の向上を図るため、グラブバケット角度制御装置を搭載しています。
4.法面掘削に対応したワイドグラブバケットを採用し、段掘りすることなく法面浚渫が可能になります。余掘量の低減が図れます。
5.薄層浚渫時の余水低減を図る余水排水装置を使用することで最大約5.6m3余水が減少します。
実績
・関門航路(六連島西側地区)航路(-15m)浚渫[暫定-14m]工事(第2ステップE工区その3)
・北九州港(新門司地区)航路(-10m)浚渫[暫定-8m]工事
・北九州港(新門司地区)泊地(-10m)浚渫工事(第2次)
・宇部港本港地区航路(-13m)浚渫工事(その4)
関連資料
・(一社)日本埋立浚渫協会 マリンボイス21 Autumn 2014 Vol.287 P16~P19
・(一社)日本作業船協会 作業船 WORK VESSEL No.317 P3~P8