技術紹介TECHNOLOGY

CPG(コンパクショングラウチング)工法~静的圧入締固め工法~

概要

CPG工法は「静的圧入締固め」、スランプ5cm以下の極めて流動性の低いモルタルを、振動や衝撃を全く与えずに地盤中に圧入する技術です。
圧入されたモルタルは、その低い流動性ゆえに逸走することなく所定の位置に固結体を造成します。この固結体が周辺地盤を圧縮し、密度を増大させます。

特徴

  1. 静的に圧入締固め: CPGポンプを用いた静的圧入により、無振動、低騒音で地盤を締固めます。 地盤変位や構造物変位が少なく、既設構造物の直下、直近地盤といったこれまで困難といわれたケースに威力を発揮します。
  2. コンパクトな設備:注入ポイントには小型ボーリングマシンと注入管リフト装置を設置するだけなので、上空制限がある場所や、既設構造物の内部等の狭い作業空間や、施工時間を制限された供用中構造物直下の施工が可能です。
  3. 硬質地盤に対応:小口径(外径約70mm)ロッドにより削孔するので、対象地盤の上部に硬い地盤が存在しても容易に貫通し、改良を行うことができます。

実績

  • 平成20年度 撫養港海岸桑島瀬戸地区堤防改良工事(その6)【国土交通省】
  • 平成22年度 撫養港海岸桑島瀬戸地区堤防改良工事(その8)【国土交通省】
  • 平成22年度 撫養港海岸桑島瀬戸地区堤防改良工事(その4)【国土交通省】
  • 平成24年度 撫養港海岸桑島瀬戸地区堤防改良工事(その3)【国土交通省】
  • 平成28年度 大分空港滑走路地盤改良工事【国土交通省】
  • 平成29年度 東京国際空港C誘導路他地盤改良工【国土交通省】

工法協会・工業所有権

関連資料

  • 一般財団法人 沿岸技術研究センター:液状化対策としての静的圧入締固め工法技術マニュアル -コンパクショングラウチング工法-(2013年版)