技術紹介TECHNOLOGY
ジオドレーン工法
環境に優しいプラスチックボードドレーン工法
概要
ジオドレーン工法は、ペーパードレーン工法の発祥の地スウェーデンより昭和58年に我が国に導入され、それ以来、宅地造成、埋立地、道路などの陸上施工をはじめ、関西国際空港の人工島造成などの海上施工にも実績を積み重ねてきました。
従来のバーチカルドレーン工法は、水平方向への排水のため良質な砂(サンドマット)を使用していましたが、ジオドレーン工法では鉛直ドレーンだけでなく水平ドレーンにもプラスチック製のドレーン材を採用することにより、大量の砂を調達する必要が無く、さらに従来の石油系と植物系(生分解性)のドレーン材を選択することができるため、環境に優しいプラスチックボードドレーン工法となっています。
特徴
- 水平方向のドレーン材として、砂を使わずにプラスチック製ドレーン材を使用する。
- ドレーン材は従来の石油系と植物由来(生分解性)のドレーン材を選択できる。
- ドレーン材は工場製品であるため、品質が均一で現場における検収・管理が簡便である。
- ドレーン材の構造は複合構造遊離型であり、地盤の変形によく追従する。
- 水平ドレーンは軽量であり、人力にて容易に布設できる。
- ドレーンの設計は水平方向の排水距離を考慮することができる。
- 暗渠の配置を含めたドレーン工法の経済性を比較できる。
- すべての鉛直ドレーンは共上がり発生の有無を監視しながら施工する。
- ドレーン材の接続部が排水性能を低下させることがない。
実績
- 北九州空港移転跡地内(区画2)(区画3)地盤改良工事(20-2)【北九州市】
- 八戸港河原木地区泊地(-14m)浚渫外工【国土交通省】
- 夢洲3区地盤改良工事その24【大阪市】
工法協会・工業所有権
- 【工法協会】ジオドレーン工法協会
関連資料
- ジオドレーン協会:ジオドレーン工法技術資料、令和元年6月版
- ジオドレーン協会:ジオドレーン工法積算資料、令和元年6月版