技術紹介TECHNOLOGY

加振併用型充てんコンクリート

加振を間欠的に併用した流動性に富むコンクリート

概要

加振併用型充てんコンクリートは、産官学で共同開発した『補助的な振動を間欠的に加え、充填性を向上させた流動性に富むコンクリート』です。本材料は、鋼・コンクリート合成構造やトンネル覆工コンクリートなど、部材の隅々まで充填性が要求される空間などへコンクリート打設を行う際に、良好な充填性・材料分離抵抗性を有しています。

充てんコンクリートの位置づけ



充てんコンクリートの打設イメージ図

特徴

  1. 材料費の低減
    セメント、混和材(剤)料の使用量が少ない。なお、単位容積質量が高流動コンクリートに比べて小さくなるため、高比重が要求される場合は使用量が増加することもある。
  2. 特殊性の排除
    JIS規格に近い配合であり、使用材料や製造に関する制約条件が少ない。 
  3. 品質管理の簡素化
    振動を加えることによって充填性を保証するため、フレッシュ性状に関する品質の許容範囲が広い。
  4. 施工能率の向上
    高流動コンクリートに比べて練混時間が短く、施工能率を向上できる。
コスト縮減化のイメージ
コスト縮減化のイメージ

実績

  • 新若戸道路沈埋トンネル部(1~7号函)製作工事 本体コンクリート【国土交通省】
  • 新若戸道路沈埋トンネル部(4・5号函)築造工事 剛継手結合工【国土交通省】
  • 大阪港夢洲トンネル沈埋函(4・7号函)製作工事 本体コンクリート【国土交通省】

工法協会・工業所有権

  • 特許第3157813号(共同研究:国交省国土技術政策総合研究所、(独)港湾空港技術研究所、早稲田大学、(財)沿岸技術研究センター、五洋建設、佐伯建設工業、東亜建設工業、東洋建設、若築建設)

関連資料

  • (財)沿岸開発技術研究センター:加振併用型充てんコンクリートマニュアル 平成16年2月
  • 末岡英二、羽渕貴士、壹岐直之、清宮理:合成構造沈埋函に用いる加振併用型充てんコンクリートの性能に関する検討、コンクリート工学年次論文集、Vol.26、No.1、2004.7(この他、性能確認実験や施工実績について、各学会・協会等の論文集などに多数投稿)