技術紹介TECHNOLOGY

自律水温制御パイプクーリングシステム (WIT P-Cool 3A)

概要

自律水温制御パイプクーリングシステムは、コンクリートの温度ひび割れ対策として、パイプクーリングを行う際に使用する冷却水循環装置です。現場で時々刻々変化するコンクリート温度や外気温に応じて、冷却水を適切にコントロールすることができ、RC構造物の温度ひび割れを効果的に抑制できる技術です。

特徴

  1. 現場でのコンクリート発熱や外気温の変化に対応でき、コンクリートの過冷却を防止します。
  2. 配管経路の流量を個別に調整することができ、ひび割れ対策の確実性が向上します。
  3. インバータ式の水温制御が行え、コンクリート温度・冷却水・外気温の自動計測が行えます。
  4. 煩雑なパイプクーリング機材準備をひと纏めで行え、施工前の現場作業が簡素化できます。
  5. クーリング中に定期的な水温計測や氷投入等を省略でき、生産性が大幅に向上します。
  6. 幅広く現場適応でき、経済的な対策が行え、高品質なコンクリート構造物が構築できます。

実績

  • H26木曽川新濃尾大橋右岸下部工事【国土交通省】
  • H27福岡208号浦島橋下部工(P2)工事【福岡県】
  • H28那覇空港滑走路増設ボックスカルバート工事【国土交通省】
  • H29伊万里港(七ツ島地区)道路(橋梁下部工)工事【国土交通省】
  • H29博多港(アイランドシティ地区)道路(IP22)橋梁下部工事【国土交通省】
  • H29博多港(アイランドシティ地区)道路(IP12~IP16)橋梁下部工事【国土交通省】
  • H30第601工区(香椎浜ふ頭)高架橋下部工新設工事(その4)【国土交通省】

工法協会・工業所有権

  • 【NETIS】QSK-150003-VE
  • 【特許登録番号】6546388

関連資料

  • 壹岐直之:自律水温制御パイプクーリングシステム「WIT P-Cool3A」の開発と実施工適用事例、若築建設技術年報 第26巻、2017年11月