技術紹介TECHNOLOGY
コンクリート温度監視システム
概要
本システムは、マスコンクリートでの温度ひび割れの防止や抑制、暑中コンクリート、寒中コンクリートなど、コンクリート温度や養生空間等における各種温度を監視するシステムです。
従来、コンクリート工事ではハンディロガーを用いた個別の温度監視を行っていましたが、本システムでは複数箇所で計測したデータをサーバに集約するため、コンクリート施工中の各種温度をリアルタイムで集中管理することができます。このため、対策の確実性が格段に向上して、ひび割れの発生を確実に防止し、コンクリートの品質を向上させることができます。
コンクリート温度監視システムの概要
現場でのシステム運用状況
特徴
- 計測データの表示は、現在の計測温度、温度履歴、温度差履歴の3種類を切替できます。
- 計測データはサーバで一元管理されるため、遠隔での事務所や営業所でも確認できます。
- 温度の管理値を設定でき、その値を超過した際に担当者にメール発報する機能を有します。
- 上記の特徴によって、着目したい部材の各種温度の集中管理、情報の共有化、対策の迅速な更新が行えるため、確実なひび割れ・養生等の対策が行えます。
実績
- H26木曽川新濃尾大橋右岸下部工事【国土交通省】
- H29伊万里港(七ツ島地区)道路(橋梁下部工)工事【国土交通省】
- H29博多港(アイランドシティ地区)道路(IP12~IP16)橋梁下部工事【国土交通省】
工法協会・工業所有権
- 【NETIS】KTK-160007-A
関連資料
- 壹岐直之:自律水温制御パイプクーリングシステム「WIT P-Cool3A」の開発と実施工適用事例、若築建設技術年報 第26巻、2017年11月