技術紹介TECHNOLOGY

ジオマリーン工法

管理型廃棄物埋立護岸の二重遮水シート

概要

ジオマリーン工法は、管理型廃棄物埋立護岸に用いる品質管理が可能な一体型二重遮水シート工法です。遮水工の構造は、2枚の遮水シートの間に中間保護層としてGCL(ジオシンセティッククレイライナー)と網状マット挟んだ袋構造となっています。そのため、真空検査による施工品質の確認ができ、また、二重遮水シートを一括して敷設するため、工期短縮やコスト縮減を図ることができます。ジオマリーンには、シート敷設後の健全性評価機能や損傷時の補修機能を備えたタイプもあります。


特徴

ジオマリーン工法には、3つの特徴があります。
ジオマリーン工法に関するシステムの一部は、国土交通省国土技術政策総合研究所と民間4社による共同研究「管理型廃棄物埋立護岸の遮水シートを用いた遮水工の健全性評価に関する研究」の成果を利用しています。

  • 確実な施工品質
    袋構造内部を真空ポンプで減圧し、圧力変化を調査する真空検査により、袋構造全体の施工品質を確保します。
  • 優れた施工性
    遮水工を一体化した袋構造とし、一括して敷設するため、敷設回数を削減でき、工期短縮とコスト縮減を図ることができます。
     
  • 健全性の維持
    遮水工の敷設後、万が一の遮水工の損傷に対しても損傷孔の検知や補修を可能とするフェールセーフ機能を有しています。

関連資料

  • NETIS登録(KTK-090001-A)
  • 第17回廃棄物学会発表会講演論文集
  • 電気検知方式を用いた二重遮水シートの損傷孔規模の把握  
  • 電気検知システムを用いた袋状二重シートの健全性評価技術の開発
  • 第18回廃棄物学会発表会講演論文集  
  • 特殊止水材を用いた袋状二重遮水シートの損傷孔の補修の補修方法の開発  
  • 電気検知システムを用いた袋状二重シートの補修完了確認技術の開発