技術紹介TECHNOLOGY

吊荷回転制御装置(水中ジャイロ)

この装置は、ジャイロ効果を利用した、クレーンによる揚重作業において吊荷の水平回転を遠隔操作で制御する装置です。
水中作業にも対応しています。

    
装置内部のフライホイールを高速回転させることで発生する「ジャイロ効果(物体が高速すると姿勢が乱されにくくなる現象)」を利用して吊荷の回転を制御します。

【特徴】

ブロック等の水中構造物据付作業において、通常のクレーン作業では 吊荷の角度調整が困難で、最終位置決めから据付は潜水士頼りです。しか し、水中で重量物を直接扱うこの作業は最も危険を伴い時間も要します。

この装置は、ジャイロ効果を利用した水中仕様の装置です。
当該装置は、クレーンなどで吊られている時に、遠隔操作により水平方向の向きを任意に変えることができます。装置の下にブロックを吊れば、ブロックの向きを制御することができます。

通常は、吊荷に介錯ロープを取り付け、据付け位置に近づくと、作業員が介錯ロープを引っ張り吊荷の方向を調整し、据付けています。本装置の導入により介錯ロープが不要になります。水中でのブロック据付時には、潜水士は吊荷に触れることがないので、安全性が向上します。また、潮流がある場所での据付においても、ブロックの向きを保持できるので、施工性も向上します。

【従来の技術との比較】


【現場での使用状況】


【本体仕様】


【関連】

・NETIS登録(KTK-210001-A