技術紹介TECHNOLOGY

深礎杭掘削出来形管理の効率化(その2)

工事概要

工事名:R3 三遠南信8号橋下部工事(中部地方整備局)

橋梁下部
  道路土工
  RC橋脚工(大口径深礎工、橋脚躯体工)
  仮設工ほか

活用概要

RC橋脚工の大口径深礎工における掘削工(発破掘削)において、掘削出来形の確認に「レーザースキャナ」を適用し、従来方法と比較して生産性向上効果を確認した。

掘削中2回、掘削後に「レーザースキャナ」による計測を行うことで点群を取得し、3次元モデル作成編集ソフトウェア「Rhino7」で近似楕円を作成し、点群編集ソフトウェア「TRENDPOINT」で設計3次元モデルと統合し比較することで、出来形計測を行った。

従来方法による計測も併せて行い、本計測手法の妥当性も確認した。


レーザースキャナ計測



レーザースキャナ計測



レーザースキャナ計測結果



点群



点群解析



傾斜測定



偏芯計測


効果

以下の通り、労働時間の削減を達成した。



※従来方法では、現場作業が合計8時間かかる作業であるが、今回の方法では掘削吹付後に「レーザースキャナ」で取得した点群データを活用してPC 上のシステムで計測することで、現場での作業時間削減効果を確認した。

※傾斜、偏心計測に要した現場作業時間は、合計3 時間であり、従来方法より現場作業を5時間削減可能であることを確認した。

ICTツール

・レーザースキャナ(TOPCON GLS-2200)
TRENDPOINT(福井コンピュータ)
Rhino7+Grasshopper(Robert McNeel & Associates)