技術紹介TECHNOLOGY

植生吹付工出来形計測の効率化

工事概要

道路改良
  道路土工
  土質改良工
  法面工
  石・ブロック積()
  排水構造物工ほか

活用概要

大規模道路建設工事における植生工(法面工)において、「レーザースキャナ」による3次元点群測量を適用し、従来方法と比較して生産性向上効果を確認した。
植生工施工前後の出来形を「レーザースキャナ」で計測し、得られた点群データを点群編集ソフトウェア「TRENDPOINT」に取り込み、「TRENDPOINT」内で厚さの計測を行った。
今回は従来方法による計測も併せて行い、本計測手法の妥当性も確認した。





レーザースキャナ計測



レーザースキャナ計測結果(吹付前)



レーザースキャナ計測結果(吹付後)



吹付厚計測結果 t=45mm(設計厚40mm)



上の写真と同じ計測箇所における従来方法での計測結果t=46mm(設計厚40mm)

効果

以下の通り、労働時間の削減を達成した。


※従来方法では、4.0 時間掛かる作業であるが、今回の方法では、植生基材吹付前後に「レーザースキャナ」で取得した点群データを活用してPC 上のシステムで計測した。

※計測に要した時間は、3.5 時間であり、従来方法より0.5時間削減した。

※従来方法だと局所的な確認であるが、今回方法では施工範囲全体の出来形を網羅的に確認できた。

※その他安全面では、従来方法では高所の作業が必要であり安全面に注意が必要であるが、今回の場合は、高所作業が発生しないため、従来方法より安全性が向上した。

※発展形として、遠隔臨場への適用により発注者の労働時間削減・安全性向上にも繋がる。


ICTツール

・レーザースキャナ(LeicaRCT360)
TRENDPOINT(福井コンピュータ)